開国維新の洋魔戦記
手代木は頭を下げて頼み込んだ。


「なあ、スサノオを使えるようにしてくれ」


男が食後の茶をすすりながら言った。


「1ヶ月もすればなんとかなるだろう」


手代木が懇願した。


「遅すぎる。

もっと早くならないか」


那智上が考えながら言った。


「手代木君。

君はスサノオに憑かれてからまだ日が浅く、訓練が足りないんだ。

憑き神を使うにはそれなりの訓練期間が必要なんだよ。

もし、短期間で習得するには、失敗したら命はないぞ。

その危険は覚悟してくれ」


手代木は頷くのを見た那智上が言った。


「では、明日の朝から始めるから、今晩は休んでおいてくれ」
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