開国維新の洋魔戦記
サタンが立ち上がった。



右手を挙げて、虎を檻から放すように合図した。


部下が檻の戸を開けた。



虎がゆっくり檻から出てきた。


虎の体から霊糸が伸びていた。


『霊糸が出ている。

堕天使が憑いているんだな。

どうすればいい』



手代木は手枷に力を入れた。


手首が痛くなっただけで、壊れはしなかった。



虎が一歩一歩近づいてきた。



堕天使達の歓声が大きくなった。
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