とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
「さっきお父さんが“右京をみんなに紹介して来た”って言ってたよ?」
「ああ、紹介されたね…」
「…なんかあったの?」
「ん…なぁ、知ってたか?俺、就職したら日本で2ヶ月研修だって。」
しかも叔父の監視下の元で。
右京はそれを考えると憂鬱で仕方なかった。
上司が身内で自分がミス出来ないのはもちろんだが、それ以前に叔父が何かを企んでるとしか思えなかったのだ。
そう言うと「考え過ぎだ」とまた忍に言われそうなので言わないが…。
「忙しくなるね…お互い…。」
ちょっと寂しげに笑う忍を右京は引き寄せ、ギュッと抱き締めた。
「…でも、見返りは大きいよ?」
そう言うと忍はちょっと顔を赤くして笑った。
そんな忍を押し倒し少し強引に唇を奪う。
Tシャツの裾から侵入した右京の手に忍が甘い吐息を漏らした。
「あ…ダメだよ…まだお父さん達起きてるし…」
「じゃあ、声出さないように頑張って…」
そして忍のブラのホックに手を掛けた…。