とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
イスラエルのベン·グリオン空港に到着すると、待ち合わせであるカフェに急ぐ。
忍はキョロキョロと辺りを見回し、案内図をジッと見つめた。
今回は“死海文書”の取材と聞いて思わず勢いで来てしまった。
…あ…右京に連絡するの忘れた…
突然それを思い出し、一瞬思考を巡らせる。
が、『ま、いっか』と呟いてカフェを目指した。
イギリスからの飛行機は悪天候で多少遅れるらしく、自分の方が早く到着してしまったらしい。
カフェには色々な人種が入り乱れ、ちょっと緊張しながらコーヒーを片手に隅の席に座った。
ニックを待つ間、忍は携帯を取り出し右京にメールを打つ。
─“今取材でイスラエル!死海文書だって!楽しみ!”
ワクワクしてメールまでハイテンションな文章になる。
数分後、右京から返信。
─“なんで断らなかった!?心配で俺の身が持たない…”
忍はいつも心配性な右京にちょっと呆れてしまう。
イスラエルのベン·グリオン空港に到着すると、待ち合わせであるカフェに急ぐ。
忍はキョロキョロと辺りを見回し、案内図をジッと見つめた。
今回は“死海文書”の取材と聞いて思わず勢いで来てしまった。
…あ…右京に連絡するの忘れた…
突然それを思い出し、一瞬思考を巡らせる。
が、『ま、いっか』と呟いてカフェを目指した。
イギリスからの飛行機は悪天候で多少遅れるらしく、自分の方が早く到着してしまったらしい。
カフェには色々な人種が入り乱れ、ちょっと緊張しながらコーヒーを片手に隅の席に座った。
ニックを待つ間、忍は携帯を取り出し右京にメールを打つ。
─“今取材でイスラエル!死海文書だって!楽しみ!”
ワクワクしてメールまでハイテンションな文章になる。
数分後、右京から返信。
─“なんで断らなかった!?心配で俺の身が持たない…”
忍はいつも心配性な右京にちょっと呆れてしまう。