とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
右京は空港で搭乗手続きをする間、終始落ち着きが無かった。
ニックから電話が来たのは数時間前。
彼は半泣き状態で『行きたくない…』と繰り返していた。
『だってクロウ、知ってたか!?バチカンの諜報部員が消されたかもしれない事件だぞ!?そんなのに何で俺が…』
『落ち着け!俺も合流するから…!ったく今回ばかりはアランを恨むよ…』
『俺が消されたらアランを呪っとくよ…』
縁起でもない事を口走るニックに右京は苦笑した。
『お前が消されるような事があっても、忍だけはちゃんと守れよ?』
『無茶言うな…!俺だってクロウに殴られるのは二度と御免だよ!だけど…だけどさぁ~…』
遂に泣き出したニックを『泣くな!』と罵倒する。
『とりあえず、シノブと合流する…。クロウも急いでくれよ?』
そう言って電話は切れた。
右京は空港で搭乗手続きをする間、終始落ち着きが無かった。
ニックから電話が来たのは数時間前。
彼は半泣き状態で『行きたくない…』と繰り返していた。
『だってクロウ、知ってたか!?バチカンの諜報部員が消されたかもしれない事件だぞ!?そんなのに何で俺が…』
『落ち着け!俺も合流するから…!ったく今回ばかりはアランを恨むよ…』
『俺が消されたらアランを呪っとくよ…』
縁起でもない事を口走るニックに右京は苦笑した。
『お前が消されるような事があっても、忍だけはちゃんと守れよ?』
『無茶言うな…!俺だってクロウに殴られるのは二度と御免だよ!だけど…だけどさぁ~…』
遂に泣き出したニックを『泣くな!』と罵倒する。
『とりあえず、シノブと合流する…。クロウも急いでくれよ?』
そう言って電話は切れた。