とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
足取りの重いニックを何度も振り返りながら忍は溜め息を着いた。
『もう!いい加減にしてください!』
『だってさ~…はぁ…』
『ほら、大学の図書館まであと少しですよ~』
『…やっぱり止めない?』
『ここまで来て、今更何を言ってんですか!?』
腰に手を当てて怒る忍にニックは『わかったよ…』と弱々しく頷いた。
ニックは何も知らない忍に説明する気になれなかった。
多分、彼女はただ単に自分の事を“やる気がないだけ”と思っているのだろう。
…とりあえず、クロウが来るまで時間稼ぎをしよう。
一人納得して忍と共に図書館へと足を踏み入れた。
『…凄い…!』
感嘆の声を漏らした忍にニックはクスッと笑った。
目を輝かせて莫大な書籍を見て回る忍はまるで子供のようだった。
足取りの重いニックを何度も振り返りながら忍は溜め息を着いた。
『もう!いい加減にしてください!』
『だってさ~…はぁ…』
『ほら、大学の図書館まであと少しですよ~』
『…やっぱり止めない?』
『ここまで来て、今更何を言ってんですか!?』
腰に手を当てて怒る忍にニックは『わかったよ…』と弱々しく頷いた。
ニックは何も知らない忍に説明する気になれなかった。
多分、彼女はただ単に自分の事を“やる気がないだけ”と思っているのだろう。
…とりあえず、クロウが来るまで時間稼ぎをしよう。
一人納得して忍と共に図書館へと足を踏み入れた。
『…凄い…!』
感嘆の声を漏らした忍にニックはクスッと笑った。
目を輝かせて莫大な書籍を見て回る忍はまるで子供のようだった。