とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
コード“901”
◇
警備室は定時を過ぎたというのに今だ人が多かった。
先日主任に昇格したバラクも残業組の一人だ。
彼は長時間勤務に疲れを感じ、パイプ椅子を2つ並べ仮眠をとっていた。
ふと内線が鳴っているのに気付いたが、部下が取るだろうと考えて起きなかった。
『バラク主任…』
彼は呼ばれて片目を開けた。
『あの…コード“901”らしいです…』
『“901”!?…何かの間違えじゃないのか?』
コード“901”といえば“不審者発見”を示す。
そして、つい数週間前にもコード“901”が発令されていた。
そうそう不審者なんて居るわけないと思いながらも無視出来ず、部下の報告に耳を傾ける。
警備室は定時を過ぎたというのに今だ人が多かった。
先日主任に昇格したバラクも残業組の一人だ。
彼は長時間勤務に疲れを感じ、パイプ椅子を2つ並べ仮眠をとっていた。
ふと内線が鳴っているのに気付いたが、部下が取るだろうと考えて起きなかった。
『バラク主任…』
彼は呼ばれて片目を開けた。
『あの…コード“901”らしいです…』
『“901”!?…何かの間違えじゃないのか?』
コード“901”といえば“不審者発見”を示す。
そして、つい数週間前にもコード“901”が発令されていた。
そうそう不審者なんて居るわけないと思いながらも無視出来ず、部下の報告に耳を傾ける。