とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
帰国
◇
外は快晴。
右京は真っ赤な愛車のボディを軽くなぞりキーを差し込んだ。
轟くエンジン音が心地よい。
先日卒論を仕上げ、「来週帰る」と日本に電話を入れた時だった。
電話に出たのは叔父で、「ちょっと頼みがあるんだが・・・」と申し訳なさそうに話し出した。
なんでも、彼が以前働いていたイギリス支店で、トラブルがあったとか・・・。
「ジムから連絡が来て、大幅に商品の出荷が遅れそうだって言うんだ。」
「いったい何があったんだ?」
「それが、ジムもパニック状態で何言ってるのか・・・ちょっと様子見て来てくれないか?」
・・・まぁ、ツーリングがてらロンドンまで行くのも悪くない。
右京はそれを引き受け、ドゥカティに跨ると颯爽と走り出した。
外は快晴。
右京は真っ赤な愛車のボディを軽くなぞりキーを差し込んだ。
轟くエンジン音が心地よい。
先日卒論を仕上げ、「来週帰る」と日本に電話を入れた時だった。
電話に出たのは叔父で、「ちょっと頼みがあるんだが・・・」と申し訳なさそうに話し出した。
なんでも、彼が以前働いていたイギリス支店で、トラブルがあったとか・・・。
「ジムから連絡が来て、大幅に商品の出荷が遅れそうだって言うんだ。」
「いったい何があったんだ?」
「それが、ジムもパニック状態で何言ってるのか・・・ちょっと様子見て来てくれないか?」
・・・まぁ、ツーリングがてらロンドンまで行くのも悪くない。
右京はそれを引き受け、ドゥカティに跨ると颯爽と走り出した。