とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
「俺からみたら…未来のお父さんになるな…」
理解出来ない3人は揃って首を傾げた。
「あの…右京は父の甥です…」
「えっ…ええっ!?」
「だ、だって息子って言ってたぞ!?」
「ああ、そのうち息子になりますよ…義理の。」
サラッとそう言う右京に相川は言葉を詰まらせた。
「つ…つまりそれって、右京さんと忍さんは…」
「戸籍上は“いとこ”だな。」
予想外の答えに唖然とする相川を見て右京はゲラゲラと笑った。
「つか、相川は俺と同じ高校だったのに、知らなかったわけ?」
「知りませんよ、そんな事~!」
「お前らスゲーな!いつから!?」
「ん~…俺が今年22だから…7年?」
「…そのうち4年は遠距離ですけど…」
「そう!だからこっちで毎日顔見れるのが嬉しくて!」
そう言って擦り寄って来る右京を、忍は「恥ずかしいから止めて!」と押し返した。