とある堕天使のモノガタリⅣ ~TORAH~




休日明けは月末なのもあり、仕事は色々と忙しかった。



右京はまだ不慣れながらも同僚の助けを借りながら業務をこなす。



「右京、取引先行くぞ!」



「えっ…もうそんな時間っすか!?」



慌ててPCのファイルを閉じ、篠原の後を追った。



「入力作業、途中だったんじゃないか?」



「はい、でも大丈夫です。明日の午前中までに終われば間に合うんで、最悪持ち帰りますよ。」



そう言う右京に篠原は「真面目だな」と笑った。



「飲んでる時はあんななのに…」



「あんなってなんすか…でも、忍にも言われましたよ。」



篠原は忍の名前を聞いて思い出したように右京の耳元で囁いた。



「子作りは?」



「また妨害されましたよ…」



笑いながら小声でそう返すと篠原もゲラゲラと笑った。



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