とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
途中「お腹空いて死にそう…」と言う忍と寿司屋に寄る。
「…って回転寿司でいいの?」
「いい!待たなくていいから!」
凄い勢いで次から次へと皿を積み重ねていく忍を見て右京は呆れたように笑った。
案の定、喉を詰まらせた忍の前にお茶を置く。
「…だからってそんながっつくなよ…ほら、お茶。」
「ん…っぷはぁ~!苦しかったぁ!」
「……色気がねぇな…」
そんな右京の呟きに「悪かったわね!」と口を尖らせながら9枚目の皿を取った。
「…まだ食うのかよ…」
…プロポーズする時は回転寿司も却下だな…
忍が平らげた15枚の皿を見て、右京は心の中でそう決めたのだった。