とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
「ホント、信じらんない!!」
器用にお好み焼きをヘラでひっくり返した忍が、今日何度目かの“信じらんない”を口にした。
「だから、悪かったって言ってんじゃん…」
ぷりぷりと怒る忍に頬杖を着きながら右京が苦笑する。
お好み焼き屋の鉄板の前で、両手に持ったヘラを振り回して文句を言う忍。
右京を睨む彼女は、先刻の道端での情事を思い出してまた顔を真っ赤にした。
「だって駅前よ!?…しかもあんな…あ~恥ずかしい~!!」
当の右京はそんな自分を見て終始満足そうに微笑んでるし…。
右京が人目を気にするなんて事皆無だし、たとえそれが駅前だろうと家だろうと構わないのだ。
それは判っているのだが、さっきのあれは明らかに周りに見せつけるようなキスだった。
つい右京のペースに乗せられてしまった自分にも腹がたつ。
「ホント、信じらんない!!」
器用にお好み焼きをヘラでひっくり返した忍が、今日何度目かの“信じらんない”を口にした。
「だから、悪かったって言ってんじゃん…」
ぷりぷりと怒る忍に頬杖を着きながら右京が苦笑する。
お好み焼き屋の鉄板の前で、両手に持ったヘラを振り回して文句を言う忍。
右京を睨む彼女は、先刻の道端での情事を思い出してまた顔を真っ赤にした。
「だって駅前よ!?…しかもあんな…あ~恥ずかしい~!!」
当の右京はそんな自分を見て終始満足そうに微笑んでるし…。
右京が人目を気にするなんて事皆無だし、たとえそれが駅前だろうと家だろうと構わないのだ。
それは判っているのだが、さっきのあれは明らかに周りに見せつけるようなキスだった。
つい右京のペースに乗せられてしまった自分にも腹がたつ。