とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
右京がその部屋に入ると、虎太郎が振り返り手招きした。
アンティークの円形テーブルには既にダンとベッカーがおり、何故かクドラクまでもが鎮座している。
『やっといらっしゃいましたね。』
『ん。…つか、お前関係なくねぇ?』
『私の事でしたらお気になさらずに。ただ飲みたいだけなので…。』
軽くグラスを掲げて彼は青白い顔で妖艶に微笑む。
席を外す気はないらしいが、一応この舘の主でもある。
ベッカーの前で彼の正体を明かす訳にもいかず、右京は諦めた様に虎太郎の隣に座った。
『クロウも来た事だし、本題に入ろうか。』
そう言ってダンはワイングラスを静かにテーブルへ置いた。
右京がその部屋に入ると、虎太郎が振り返り手招きした。
アンティークの円形テーブルには既にダンとベッカーがおり、何故かクドラクまでもが鎮座している。
『やっといらっしゃいましたね。』
『ん。…つか、お前関係なくねぇ?』
『私の事でしたらお気になさらずに。ただ飲みたいだけなので…。』
軽くグラスを掲げて彼は青白い顔で妖艶に微笑む。
席を外す気はないらしいが、一応この舘の主でもある。
ベッカーの前で彼の正体を明かす訳にもいかず、右京は諦めた様に虎太郎の隣に座った。
『クロウも来た事だし、本題に入ろうか。』
そう言ってダンはワイングラスを静かにテーブルへ置いた。