とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
「…終わった~!」
数時間後、やっと仕事を終えた右京は伸びをして背もたれに寄りかかる。
気が付くと忍は既にリビングにはいなかった。
右京は寝室のベットで雑誌を見ている忍を見つけ、隣にダイブする。
「しのぶ~!」
「きゃっ…!?なに!?どうしたの!?」
ニヤニヤしながら忍から雑誌を取り上げて彼女を押し倒した。
甘くとろけそうなキスをして彼女の上着のボタンに手を掛ける。
「忍…えっちしよ?」
「あ、ダメ!」
「………なんで?」
「生理中だから。」
「えええええーーっ!?」
ガクッと項垂れた右京はまた「なんの罰ゲームだよぉ…」と一昨日と同じ台詞を呟いた。
お腹の上に倒れ込んだ彼に「ごめんね?」とストレートの銀髪を撫でる。