とある堕天使のモノガタリⅣ ~TORAH~



そんな右京を見て豪快に笑うジェイクは『カリカリするな』と彼の肩に腕を回した。




『たまにはこういうのも楽しいだろ~?』




『ジェイク…暑苦し…』



ただでさえ暑いのに、ジェイクのスキンヘッドは太陽の光を反射させて右京の体感温度を倍増させた。




『絶対お前の頭からも紫外線が出てるぜ…』




『クロウ。紫外線は頭からじゃなくて太陽から出てるんだよ。』




『そ ん な の 知 っ て る よ !!』




隣のアランは『あ~知ってたのか』とクスクス笑いながらわざとらしく首をすくめた。




別にバーベキューが嫌いな訳じゃない。




これが湖とか海なら文句もなかった。




しかし残念ながらここはそのどちらでもない。




『なんで大学のキャンパスでこんな事してんだよ!!』




お陰で通りすがりの学生まで飛び入り参加して、正に“お祭り騒ぎ”である。




総勢30人は居ると思われるマイク主催のバーベキューは異様な盛り上がりをみせていた。



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