とある堕天使のモノガタリⅣ ~TORAH~




遅めの夕飯を食べる右京を頬杖をついて忍は眺める。



…これだけ食べてよく太らないわよね…。



内心そんな事を考えながら。



「で、異常は無かったの?」



「それがさぁ」と神妙な面持ちで身を乗り出す右京に忍もつられて顔を近付けた。



「…身長が3センチ伸びてたんだ…。」



「………何の話?」



「俺の健康診断。」



「誰もそんなの聞いてないわよ!しかもそれ、健康診断じゃなくて身体測定じゃない!」



「そうだっけ?」と言いながら右京はサラダに手を伸ばした。



忍はため息を着いて右京にマヨネーズを手渡す。



「…じゃなくて、私が聞きたいのはシンディの事!」



「あぁ、ヘーキヘーキ。ただの鼻血だし。」



ブロッコリーに大量のマヨネーズを掛ける右京に忍は眉を寄せた。



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