とある堕天使のモノガタリⅣ ~TORAH~



接触出来るとすればライヴの前後だが、失敗は許されない。



「ライヴ直後が狙い目だな…」



「じゃあ俺はそれまで周辺で待機しとくよ。」



「OK…俺はアダムを監視だ。」



「気を付けてよ?多分かなり警備が多いはずだから。」



それに関しては右京も同感だった。



イスラエルの考古学庁の時の様に上手く紛れ込めればいいのだが…。



「…そうか…紛れ込んでればいいんだ…」



「うん…?何する気?」



「ライヴハウスのスタッフとして先に潜り込んどく。」



最初からそこに居れば怪しまれないだろう。



「大丈夫なの~?アダムに見つかったらアウトじゃん…」



「スタッフが多いならその可能性も低くなるだろ?」



右京はそう言っていたが、虎太郎にはそんなに上手くいくとは思えなかった。



< 428 / 476 >

この作品をシェア

pagetop