とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
インカムから聞こえた虎太郎の言葉が脳内をリフレインする。
─“マルバスじゃない…。”
右京は一瞬思考が停止し、その意味を理解出来なかった。
…どういう事だ…!?
虎太郎はそれを“ぺイモン”と呼んだ。
パンデミックがマルバスの仕業なら説明出来た。
…マルバスじゃないとしたら誰がパンデミックを起こした…?
わぁっ!!という歓声で右京は我に返り、ステージを見下ろす。
アンコールが終了し、バンドの4人が『ありがとう!』とファンに手を振る姿が目に入った。
右京は虎太郎の事が気になったが、自分のすべき事がまだ残っているのを思い出し立ち上がる。
…虎太郎ならきっと大丈夫…。
右京は舞台裏でライヴ成功を祝うスタッフに紛れて込むと、ターゲットの後を追った。
インカムから聞こえた虎太郎の言葉が脳内をリフレインする。
─“マルバスじゃない…。”
右京は一瞬思考が停止し、その意味を理解出来なかった。
…どういう事だ…!?
虎太郎はそれを“ぺイモン”と呼んだ。
パンデミックがマルバスの仕業なら説明出来た。
…マルバスじゃないとしたら誰がパンデミックを起こした…?
わぁっ!!という歓声で右京は我に返り、ステージを見下ろす。
アンコールが終了し、バンドの4人が『ありがとう!』とファンに手を振る姿が目に入った。
右京は虎太郎の事が気になったが、自分のすべき事がまだ残っているのを思い出し立ち上がる。
…虎太郎ならきっと大丈夫…。
右京は舞台裏でライヴ成功を祝うスタッフに紛れて込むと、ターゲットの後を追った。