とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
「あれだけのイケメンを女達がほっとくと思う?手遅れになる前に結婚しちゃいなさい!」
「まさか、右京に限って…それにあっちはまだ22だよ?」
「甘い!男なんて頭で考えるより本能で動くんだから!」
妙に説得力のあるセリの言葉に一抹の不安が過る。
…結婚に踏み切れないのは浮気してるから…?
「いや、やっぱり右京は…」
「最近エッチしたのいつ?」
「えっ!?…な、なによ急に!」
「段々と回数が減ってきたら怪しいわよ?」
半ば呆れたように忍はセリを睨む。
「それは状況によるじゃん…うちは右京の仕事が忙しいし…」
その分、右京は毎日ちゃんと「好き」とか「愛してる」って言ってくれる。
だが、セリはそれすら「怪しい」と言い放った。