とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
「…どうしたの?」
ちょっとぼんやりしている右京を忍が覗き込む。
「…忍、かわいい。」
突然、チュッとキスをされ驚いた彼女に右京は満足そうに微笑んだ。
「いい事教えてあげようか?」
「なに?」
「俺の中には忍コレクションがあるんだよ。」
「…はぁ?」
親指で自分の胸を指して自慢気に話す右京に、忍は解せない表情をする。
「365日忍をコレクションしてて、お前と出会ってからの約15年間をちゃんとファイリングしてんの。」
「うわっ…!なんか恥ずかしいから止めてくれる!?」
「絶対止めねぇ。」
キッパリそう言う右京に、忍は苦笑すると諦めるて彼に腕を絡めるのだった。