とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
2月…カレンダーを見て忍はため息を溢した。
「右京…遅いなぁ…」
最近、部署のチーフに昇進したらしい彼は、連日残業ばかりだった。
数時間前の電話では「10時には帰る」と言っていたのに、もう時計は11時間近だ。
待ちくたびれてソファにコテンと横になる。
「…だるい…」
急に睡魔に襲われ、「寝ちゃダメ…」と思っているのに瞼が降りてくる。
─カチャッ…。
ドアの開く音にハッとして目を開けると、少し疲れたような右京が入って来た。
「…おかえり…」
「ただいま。遅くなっちゃったよ…寝てても良かったのに…」
そう言いながら右京は忍の頬にキスを落とす。
そのまま彼女を抱き上げて寝室に連れて行くとベットにそっと下ろした。
2月…カレンダーを見て忍はため息を溢した。
「右京…遅いなぁ…」
最近、部署のチーフに昇進したらしい彼は、連日残業ばかりだった。
数時間前の電話では「10時には帰る」と言っていたのに、もう時計は11時間近だ。
待ちくたびれてソファにコテンと横になる。
「…だるい…」
急に睡魔に襲われ、「寝ちゃダメ…」と思っているのに瞼が降りてくる。
─カチャッ…。
ドアの開く音にハッとして目を開けると、少し疲れたような右京が入って来た。
「…おかえり…」
「ただいま。遅くなっちゃったよ…寝てても良かったのに…」
そう言いながら右京は忍の頬にキスを落とす。
そのまま彼女を抱き上げて寝室に連れて行くとベットにそっと下ろした。