とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
その後、やっと空いたBOX席を占領して虎太郎の話を聞く。
ウリエルの代わりに黄泉の門番をしていた虎太郎…いや、ハニエルは時々やって来る罪人をタルタロス(地獄)へと送る日々を繰り返していた。
淡々とした日々ではあったが、ハニエルはリサが居る事でそんな生活にも不満は無かった。
…あくまでも“ハニエルは”だが…。
不満を爆発させたのはリサだった。
それはその生活に対してではなくハニエルに対してである。
「何が不満だったんだ?」
話の途中で右京が聞くと虎太郎は「う~ん」と唸る。
「よく判らないんだ…だけど、リサが言うには“態度がムカツク”って…」
「態度?…なんの?」
「俺の…かな?」
その場を見ていない右京達には判らないが、リサは理由なくキレたりするヤツじゃない。
「虎太郎君がなんかやらかしたんじゃない?」
「ん…。多分…でも彼女に聞いても“自分で考えろ”の一点張りでさ…。」
仕舞いには「それが判るまで帰って来るな!」と追い出されたらしい。
その後、やっと空いたBOX席を占領して虎太郎の話を聞く。
ウリエルの代わりに黄泉の門番をしていた虎太郎…いや、ハニエルは時々やって来る罪人をタルタロス(地獄)へと送る日々を繰り返していた。
淡々とした日々ではあったが、ハニエルはリサが居る事でそんな生活にも不満は無かった。
…あくまでも“ハニエルは”だが…。
不満を爆発させたのはリサだった。
それはその生活に対してではなくハニエルに対してである。
「何が不満だったんだ?」
話の途中で右京が聞くと虎太郎は「う~ん」と唸る。
「よく判らないんだ…だけど、リサが言うには“態度がムカツク”って…」
「態度?…なんの?」
「俺の…かな?」
その場を見ていない右京達には判らないが、リサは理由なくキレたりするヤツじゃない。
「虎太郎君がなんかやらかしたんじゃない?」
「ん…。多分…でも彼女に聞いても“自分で考えろ”の一点張りでさ…。」
仕舞いには「それが判るまで帰って来るな!」と追い出されたらしい。