とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
“鎌鼬”
◇
翌日の天気予報は快晴だった。
家を出るギリギリまで右京と父は喧嘩をしていたが、最終的には父が折れた。
右京は勝ち誇ったように忍を抱き寄せ、「俺やったよ!」とニッと笑う。
忍はそんな子供みたいな右京に「はいはい」と笑いながら銀髪を撫でた。
「新幹線に乗り遅れちゃうから早く用意してね?」
右京はバイクで行くつもりだったらしいが、結局忍に却下された。
…折角だからのんびり行きたい。
右京と二人で旅行なんて滅多にないし、忍には聞きたかった事が色々あるのだ。
それに…
「土産は饅頭でいいぞ?」
「あそこの酒饅頭、美味しいらしいわね~」
…それに、帰りはお土産で荷物も増えるだろうし。
そんな煩い家族に見送られ、右京と忍は早々に出発したのだった。
翌日の天気予報は快晴だった。
家を出るギリギリまで右京と父は喧嘩をしていたが、最終的には父が折れた。
右京は勝ち誇ったように忍を抱き寄せ、「俺やったよ!」とニッと笑う。
忍はそんな子供みたいな右京に「はいはい」と笑いながら銀髪を撫でた。
「新幹線に乗り遅れちゃうから早く用意してね?」
右京はバイクで行くつもりだったらしいが、結局忍に却下された。
…折角だからのんびり行きたい。
右京と二人で旅行なんて滅多にないし、忍には聞きたかった事が色々あるのだ。
それに…
「土産は饅頭でいいぞ?」
「あそこの酒饅頭、美味しいらしいわね~」
…それに、帰りはお土産で荷物も増えるだろうし。
そんな煩い家族に見送られ、右京と忍は早々に出発したのだった。