とある堕天使のモノガタリⅣ
~TORAH~
◇
右京達が宿に戻って暫くすると、部屋に夕食が運ばれて来た。
浴衣に着替え、それを食べながら右京はあの寺院での不可解な点を口にした。
「あの住職の話、ちょっとおかしくなかった?」
「そぉ?」
「なんとなく違和感があるんだよなぁ…」
そう言いながら刺身を食べる右京に忍は「深く考え過ぎだ」と笑った。
「でも、自縛霊の話が嘘ならいいな~…ここからそんなに離れてないし。」
「…それはどうでもいいよ…」
「よくないわよ!…どうするの!?夜中に幽霊が出たら~!」
本気でそう言う忍に右京は「大丈夫だよ」と微笑んだ。
「俺がずっと一緒に居るから。」
「…ホント…?」
「ん。…忍に追い出され無ければね?」
忍は“今日は右京に優しくしよう”と決めた。
右京達が宿に戻って暫くすると、部屋に夕食が運ばれて来た。
浴衣に着替え、それを食べながら右京はあの寺院での不可解な点を口にした。
「あの住職の話、ちょっとおかしくなかった?」
「そぉ?」
「なんとなく違和感があるんだよなぁ…」
そう言いながら刺身を食べる右京に忍は「深く考え過ぎだ」と笑った。
「でも、自縛霊の話が嘘ならいいな~…ここからそんなに離れてないし。」
「…それはどうでもいいよ…」
「よくないわよ!…どうするの!?夜中に幽霊が出たら~!」
本気でそう言う忍に右京は「大丈夫だよ」と微笑んだ。
「俺がずっと一緒に居るから。」
「…ホント…?」
「ん。…忍に追い出され無ければね?」
忍は“今日は右京に優しくしよう”と決めた。