同じお前

アイツ



カサカサと音をたてて回ってきた手紙は俺の斜め後ろからだ


――なんだ、有紗か

席は一番左端の席に座っているので手紙位はばれないだろう

ある意味席替えに感謝だ

で、手紙の中身を見てみた

“友達になったよ!羨ましいだろう!”


一瞬何の事かわからなかった
が、ふと考えてみると今朝言っていたアノ不良の話か…………。





――――って、早っ!!

この短時間でどうやって友達になれるのか、聞いてみたいものだ


“よかったな。今度紹介してくれやm(__)m”


まぁ、返信はこんなもんでいいだろう
頑張って書いた自信のある顔文字と共に有紗の机に投げた


その直後、授業の内容についてあてられた時は背筋が凍ったのは言うまでもないか…
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