同じお前
「――――っあ――!!!!!!!!!やっと終わったぜ―――!!」
1日の終わり、つまりHR終了を告げるチャイムがなった
一気に机に倒れた翔は一息ついた
「ばてるの早すぎ(笑)」
後ろからポンッと肩を叩かれた
「なんだ、有紗かよ……」
残念そうな顔をつい浮かべてしまった
「悪かったわね!」
偉そうに腕を組むとそっぽを向いてしまった
「せっかく人が好意で誘おうと思ったのになー…」
チラッとこっちを見て悪魔のような笑みを浮かべている
それがちょっと腹が立ったが思わず口を開いてしまうのが人間の悲しい性なのか…………。
「な、なんだよ。」
「まぁ、知りたいなら教えてあげてもいいけど?」
得意げに声にハリがでた
「いーから言えよ!」
待てなくてさっきより大きな声を出してしまった
「ハイハイ、せっかちね――………」
「…………………………。」
「紹介よ」
「…ハイ…??」
声が裏返ってしまった
コホン、と咳払いをすると同時に
「例の子が紹介していいって許可でたからね!ありがたく思いなさい(笑)」
なんだ、そういう事か
――今は16時半、俺の運命が変わるタイムリミットはあと少し――