同じお前
「おう(笑)誘ってな!じゃ、また明日―!」


手をひらつかせながら校門へと向かうハルキを見送った


「さ、行きますか!」

気を取り直すようにしてシャキッと言った有紗はずんずんと学校を出て右に曲がった道を進んでいく

「な、なぁ、ここらへんって高級住宅街だよな?本当に道あってんのかよ?」
見渡す限りキラキラ光ってそうな住宅がたくさん並んでいる

当たり前のようにデカいバルコニーや車、とてもじゃないがきっと庶民には居心地の悪そうだ

「何ぼーっと一人だけ違う世界に行ってんの!」

「―――――いってぇ!!!!!!!」

おもいっきりデコポンされて思わず涙目になる

「何すんだよ!いてぇだろ!?」

「何回呼んだと思ってんのよ」

ちょっと怒りがにじみだし恐ろしかったから口をつぐんでしまった

「ほら、ついた!」

パっと笑顔になった有紗を見てその視線の先を見ると――――――………


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