I'M sorry


「璃亜はなんでそんなに
バイト頑張るの?」


「別にとくに理由なんてない」

「え?理由なんてないのに
頑張れるの?」


「うん」


「すげー
あ、俺こっちだ」


「うん、おつかれ」


早く帰りたかったあたしは

一言言うと家路に向かった


「冷た!もうちょっと
なんかあるでしょー」


「はあ?」


「例えば焼き肉
おいしかったねー
またみんなでしよーねー
とかさ!」


コイツ

面倒くさ


「…。また機会あったら」


「変わんねーよ!」


もう面倒くさすぎて

まだ色々言ってたけど

無視して帰った

家について電気をつける

あたしは一人暮らし

アルバイトだけど

特別に会社の寮に

住まわせてもらってる

一人暮らしを初めて

もう一年になる

ふと携帯を見ると

着信の知らせがきていた

優斗からだった

かけ直すとすぐ出た


「今日はありがとうな
明日バイト?」


「あ、よく考えたら
あたし明日休みになったんだ」

「あ、マジで?
俺もバイト休みなんだよね
じゃあ俺が学校終わったら
どっかで落ち合いますか」


「え、なんで?」


「は?いやいや
今日璃亜に立て替えもらった
焼き肉代払いたいからさ」


「ああ。」


忘れてた


「ああ。って(笑)
学校終わるのだいたい
4時ぐらいだから」


優斗の行ってる学校は

どうやら家の近所の

高校らしく5時にその近くの

コンビニに集合になった


チャラそうに見えて

意外としっかりしてた


疲れてたし

その日はお風呂に入ったら

すぐに寝た


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