暗がりの夜だから


…―カタッ

静かに空間に響き渡る物音。

物音がしたほうへ顔を向ける。

どうやら物音は、私が屋根に上るために使った木製のはしごがある場所から。

誰かがいる、と心のなかで確信が生まれた。

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