イケメン大奥

「本当は誰かがお手伝いするところですが、

 わたくしは、あなたの着替えを今、他の者に、

 させたくないのです……///」


うわ。……それって、それって、

ある意味、告白?

うん、そうだ。


だって、レイ、着替えなさいって言っても。

「ドレス、何処なの?」


ドレスがないと着替えることが出来ない。

「は、あっ、お待ちください」

ばたばたと足音がして、姿を見せないように差し出されたドレス。

それを受け取って、


あたしはローブを脱ぐ。



焦るレイなんて、初めてだ。見たい。だから急いで着替える。


この衝立の先に、あたしの息遣いを感じて

意地悪なレイがどきまきしているなんて、嬉しくてうれしくて



……早く見たい!!!


「ドレス、似合う?」

裸足のまんま、長い髪を垂らしたまま、
あたしはドレスを披露する。
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