イケメン大奥
<大奥の入口の謎>
お昼を食べる時も、腰とお尻の痛みに悩まされた。
夢にしてはリアルだった大奥。
あたしはロッカーに入れていたカップ麺にお湯を注ぎ、すする。
そういえば、ゲームの「大奥」に今日は一度も行っていない。
「御役争い」に負けまくった、あたしのキャラ「結月」を鍛えねば。
気を取り直して、ラーメンをすすりながら携帯をいじる。
ゲームの「大奥」に入り、しばらく「結月」のプロフをいじっていたら、メールが入った。
「なに」
思わず声が出てしまう。
それでも、ゲームを中断して、メールを開けた。
広告メール。
「もう、またか」
そう呟いて、削除しようとする指が止まった。
待てよ。