天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「つまりだ」

木刀でポンと肩を叩く宜虎。

「おめぇさん自身、自分の素顔に振り回されてたって事だ。仲間ってなぁ顔で作るもんじゃねぇぜ?喋って、喧嘩して、泣いて笑って共感して作るもんじゃねぇのかい?」

おお、流石男前、粋でイナセな着流し男。

月姫が聞いたら悶絶しそうな台詞をサラリと言う。

「女を惚れさせるのだって、顔形だけで惚れるような女は熱が冷めるのも早ぇやぁな…てめぇの生き様や信念や思想で惚れさせてみな?そうすりゃあ、顔が見せられねぇなんて事でウジウジ悩む必要はなくならぁ」

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