天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
目から鱗がとれた気分だ。

「宜虎君!」

金葉がガシッ!と宜虎の両手を握る。

「有り難う!これで僕も勇気を出して引きこもり気味の生活から抜け出せるよ!」

「おぉ、そいつぁ良かった」

カンラカンラと笑う宜虎。

「そして自信を持って、僕の想い人にアプローチする事が出来る!」

グッ!と拳を作る金葉。

「そう!黒髪に簪、下駄履きに木刀を持った、あの女の子に!」

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