天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
それでもめげない。

めげよう筈もない。

皇帝の弟もそうだか、ナンパ師に常勝など有り得ないからである。

(踏まれても、蹴られても、決して諦める事なく飽くなき夢実現への情熱を持ち続ける事!それがナンパスピリッツ!)

何かっこ良く言ってんだコイツ。

まぁ要するに、懲りないという事である。

そんな事をしていた月人は。

「お、いたいた!」

如何にもガサツそうな男の声に気づく。

見れば学園でも有名なスペシャルバカが、数名の生徒を引き連れてこちらに向かってくる最中だった。

「おいおめぇ、2年の月人だろ?」

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