天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「滑稽劇の最中邪魔するが」

挙手もなく疾風が口を挟む。

「俺ぁ合法的に改良した宇宙用のパワードスーツを使わせてもらえるってんで生徒会長の誘いに乗ったんだ。報酬与えられた以上は働くさ。たとえ以前手を組んだ連中が敵に回るとしてもな…そういう事だ、生徒会長の婿さん」

「婿違ぁあぁあぁぁあぁうっ!」

何か一人でジッタンバッタン暴れるアルフレド。

「しかし…」

それまで沈黙を保っていた翡翠が、目を閉じ、腕を組んだまま口を開く。

「何故隠す?」

「…………何をです?」

小首を傾げる月。

「恋人の存在だ…いるのだろう?白神」

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