天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
核心を突いた翡翠の質問。

生徒会室が水を打ったように静まり返る。

「教師の俺でさえ、こはくという女がいる。学園内で逢瀬も繰り返している。生徒会長に恋人がいても、何ら恥じる必要はあるまい。隠すから探ろうとする輩が現れる。いっそ言ってしまえばいいのではないか?」

「……」

翡翠色の瞳と灰色の瞳が交錯する。

が、ややあって。

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