天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

筱萠は白馬の王子様に憧れる

昼休み。

「どう思う?」

学食でナポリタンを口にしながら美葉が言う。

今日はきちんと自分で食券買いました、念の為。

「何が?」

カレーパンを口にしつつ、パックのコーヒーのストローを口に咥えたのは龍太郎。

本日も質素な昼食なり。

「決まっているだろう、生徒会長の恋人の話だ…全く、女子はそういう話題が好きだな…」

いつもの如くダージリンを口にするのは皇帝。

優雅ぶっているが、内心彼も聞き耳を立てているらしい。

「俺にしてみりゃあどうでもいい事だぁな…いいじゃねぇか、誰が誰に惚れてようとよぅ」

言いながら天ぷらそばを粋に啜るのは宜虎。

本日はヤンブラコンの手作り弁当ではないらしい。

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