天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
そんな月姫乱入。

当然捜査隊の会議は中断せざるを得なくなる。

「ねぇ兄上戻りましょう?スペシャルバカと一緒にいては、兄上の名に傷がついてしまいます」

「そういう言い方はよくねぇな月姫、龍太郎は本気になりゃなかなかの使い手だぜ?無手で俺と張り合える奴だと踏んでるがなぁ」

「そんな筈はありません!スペシャルバカですよ?フルボッコですよ?屍野晒し紀行ですよ?兄上が木刀でチョイと小突けば吐血の末に痙攣しながら絶命するに決まっています!」

「つ、月姫…悪いが今話し合いの最中でな」

「黙れ皇帝」

「はい…」

「ねぇ兄上ぇ…」

「すまねぇな月姫」

月姫の肩を両手で掴み、宜虎は優しく振りほどいた。

「おめぇさんも大事だが、俺ぁ仲間も大事にしてぇんだ。今日の所は譲ってくんな?」

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