天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
まぁこれで月姫の狂乱も何とかおさまりそうだ。

捜査隊は会議を再開しようとするが。

「「「!!」」」

微かな鍔鳴りの音。

宜虎、龍太郎、美葉は流石に使い手だ。

その音を聞き逃さなかった。

即座に振り向くと。

「何をやっている、小僧ども」

袴姿の侍が、学食の入り口に立っていた。

帯刀するは銘刀・川蝉。

「ほほぅ…」

翡翠色の隻眼の威圧に負ける事なく。

「そいつが『天神学園大業物』の一つに挙げられる、銘刀・川蝉かい…」

宜虎は夕城 翡翠教諭の視線を受け止めた。

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