天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「で、でも大じい様の許可なく勝手に兼重を持ち出したら…」
「なぁに…」
心配する月姫の頭を、宜虎はポンと叩く。
「俺が武じぃのシゴキを受けりゃあ済むこった。おめぇさんは俺に無理言われて仕方なくとか何とか、適当に言い訳見繕っちまいな。それに…」
ギリ…。
微かに宜虎の歯噛みする音が聞こえる。
「野郎…思った以上に熱くさせやがる…あの隻眼は、俺も木刀相手じゃ勝負にならねぇだろうしな…」
「なぁに…」
心配する月姫の頭を、宜虎はポンと叩く。
「俺が武じぃのシゴキを受けりゃあ済むこった。おめぇさんは俺に無理言われて仕方なくとか何とか、適当に言い訳見繕っちまいな。それに…」
ギリ…。
微かに宜虎の歯噛みする音が聞こえる。
「野郎…思った以上に熱くさせやがる…あの隻眼は、俺も木刀相手じゃ勝負にならねぇだろうしな…」