天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「何よ、皆して方向音痴方向音痴って馬鹿にして!私だって一人で2年の校舎くらい行けるんだから!こないだだって一人で購買行けたんだから!」
16歳が自慢する話ではない。
そもそも購買に辿り着けたのだってかなりミラクルだったし、あの一件のせいで現在の生徒会長恋人疑惑が起こったのだから、月の心中察して余りある話である。
「とにかくついて来なさいよ!私がリーダーなんだから!命令は絶対よ!」
完全に依怙地になって歩き出す美葉。
「しまったなぁ…月姫の弁当ももらっときゃよかったなぁ…」
頭を掻きながら歩く宜虎。
「そ、それは非常食という事か?そうなのか宜虎っ?」
縁起でもない宜虎の発言に、筱萠が恐れおののく。
「『学園での遭難!九死に一生ドキュメント!』って見出しはどう思うぅ?」
ヴリトラが嬉々として語る。
遭難前提らしい。
「弟や女装オカマの親友に遺言書いたか?皇帝」
龍太郎の言葉に。
(ノルディック星帰りたぁあぁぁあぁあいっ!)
故郷が恋しい遥だった。
16歳が自慢する話ではない。
そもそも購買に辿り着けたのだってかなりミラクルだったし、あの一件のせいで現在の生徒会長恋人疑惑が起こったのだから、月の心中察して余りある話である。
「とにかくついて来なさいよ!私がリーダーなんだから!命令は絶対よ!」
完全に依怙地になって歩き出す美葉。
「しまったなぁ…月姫の弁当ももらっときゃよかったなぁ…」
頭を掻きながら歩く宜虎。
「そ、それは非常食という事か?そうなのか宜虎っ?」
縁起でもない宜虎の発言に、筱萠が恐れおののく。
「『学園での遭難!九死に一生ドキュメント!』って見出しはどう思うぅ?」
ヴリトラが嬉々として語る。
遭難前提らしい。
「弟や女装オカマの親友に遺言書いたか?皇帝」
龍太郎の言葉に。
(ノルディック星帰りたぁあぁぁあぁあいっ!)
故郷が恋しい遥だった。