天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
廊下を、階段を、渡り廊下を、またさっき通ったばかりの廊下を。
美葉に先導させるせいで、捜査隊は何度も同じ場所を堂々巡りする。
「あー龍太郎、お散歩?楽しそうだねぇ、楽しそうだねぇ」
狼連れの美少女が龍太郎に向かって手を振る。
『授業も出ないでオリエンテーリング?駄目だよ龍太郎君』
小夜が、めっ、と窘める。
龍太郎とて好きで授業サボタージュしている訳ではないのだが。
「何やってんの美葉ちゃん?まさかいつもの方向音…」
廊下で美葉達を見かけたアリスカが言いかけたが、物凄い形相で美葉が睨むのでその言葉を飲み込んだ。
今の美葉に『方向音痴』は禁句らしい。
美葉に先導させるせいで、捜査隊は何度も同じ場所を堂々巡りする。
「あー龍太郎、お散歩?楽しそうだねぇ、楽しそうだねぇ」
狼連れの美少女が龍太郎に向かって手を振る。
『授業も出ないでオリエンテーリング?駄目だよ龍太郎君』
小夜が、めっ、と窘める。
龍太郎とて好きで授業サボタージュしている訳ではないのだが。
「何やってんの美葉ちゃん?まさかいつもの方向音…」
廊下で美葉達を見かけたアリスカが言いかけたが、物凄い形相で美葉が睨むのでその言葉を飲み込んだ。
今の美葉に『方向音痴』は禁句らしい。