天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
体育館裏を出発してから一時間経過。

「「「…………」」」

元の体育館裏に逆戻り。

流石のタフネス龍太郎も、ガクリと跪く。

(もう堪忍してぇえぇえ…)

半べそなのは皇帝。

「方向音痴を馬鹿にしたのは悪かったから…美葉、そろそろ真面目に目的地に向かってくれぬか…」

呼吸を乱す筱萠。

「……」

美葉は赤面してバツの悪い顔。

「黒部 美葉ぉ…もしかしてぇ…真面目に歩いてこの体たらくぅ?」

ヴリトラの言葉に。

「うるさいうるさいうるさぁあぁあぃっ!」

美葉は耳たぶまで赤くして怒鳴った。

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