天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
話がそれてしまった。

ヤン男が立ち去った後。

「これでは埒があかん」

皇帝が発言する。

「美葉、隊長を務めたいのならばそれでも構わんから、せめて道案内だけは別の者に任せんか?」

「やだっ、私が先頭歩くのっ」

完全に意地になってしまっている。

美葉は一向に譲ろうとしない。

頑ななまでの拒否。

これでは生徒会長の恋人探しどころか、捜査隊の面々が遭難して探される羽目になりそうだ。

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