天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

ヴリトラは学園の暗部

迷子になった美葉をようやく探し出した後。

「やれやれ…」

捜査隊の面々は屋上で一休み。

本当は学食でお茶でもしたい所だが、まだ翡翠と疾風がいる可能性もある。

「ちょっと龍太郎飲み物買ってきてよ、私イチゴ牛乳」

「では俺はダージリンを」

「わしは煎茶を」

美葉達が口々に龍太郎にパシリを要求する。

「いくかっ!」

があああっ!とまくし立てる龍太郎の意見など当然の如く却下。

「ヴリトラも何か頼んだらどうでぇ?」

宜虎の言葉に。

「俺はいらないよぉ」

ヴリトラは屋上のドアを開ける。

「野暮用があるんでねぇ、ちょっと別行動とらせてもらうよぉ、隊長」

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