天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
ヴリトラは話を続ける。

「つまりこういう事さ…博士の天才的な頭脳ならぁ、自白剤くらい簡単に作れるだろうぅ?…生徒会長に一服盛ってやるのさぁ…薬の効果で不安定な状態になった彼女を俺と博士で監禁してぇ…」

「監禁ぐはぁああぁあぁっ!」

「密室で動きを奪ってぇ…」

「密室ぐはぁあぁあ!」

「強気な彼女が精神的に陥落するまで放置してぇ…」

「放置ぐはぁあぁあぁっ!」

「やがては自ら自白したくなるまでぇ、俺と博士の二人で責め続けるのさぁ」

ヴリトラの邪な言葉で、博士は妄想する。

あの生徒会長が、呼吸を乱し、じっとりと汗を掻きながら、見えぬ瞳に媚びたような色を湛えて。

『博士…もう私…耐えられません…何でも言いますから…もう許して下さい…』なんて。

「エクセレントぉおぉぉおぉおぉっ!」

絶叫と共に、博士本日で最大級の吐血。

もう救急車を呼んだ方がいいのではなかろうか。

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