あたし

不安感

――リョウヤが提案した日。


はっきりとは答えずに

「考えてみる」とだけ言ったら

リョウヤは「せやな。分かった」

と言ってくれた後、「んじゃな」

と片手を上げて帰っていった。






リョウヤの背中を見送った後

家に帰って

いっぱい考えた。

パンクしそうなくらいに考えた。



…正確に言うと、迷っていた。





「信じよう。……でもやっぱり…」を

ずっと頭の中で繰り返していた。




そして、悩みに悩んで









…リョウヤとユキちゃんを信じようと決めた。




次の日、リョウヤと帰りながら

昨日の決意を話してみた。



すると、リョウヤは笑顔になって


「だよなっ！じゃあ早速明日からな!!」


ユメ、言っといてな〜!!とすごく

喜んでいた。

その無邪気で素直なリョウヤを更に








愛しく想った。