good night
秘密の屋上
ようやく足音が止まり。
尾川玲はあたしの目の前で止まった。
あたしよりかなり長身の尾川玲。
普通に立っていても
見上げるしかないあたしは
座ってるため尾川玲の顔を
見ようとすると首が痛い・・・。
じゃぁ立てばいいじゃん。
うん。
自分のなかで納得して
あたしはボロボロのイスから立った。
金髪の髪型の彼。
制服はかなりの腰パン。
制服のズボンの
ポケットには100%たばこ入ってる。
でも怖くはなかった。
逆に優しそうな人な気がする。
「佐藤亜美・・・。」
「はい!!」
いきなり自分の名前が出てきて
小学校の健康観察なみの
大きさの大声を出してしまった。
「こんなところで何してんの」
「あなたがいるって聞いたから・・・。」
「なんで俺?」
「さっきぶつかっちゃったから
ちゃんと謝ろうと思って・・・。」