good night

「おい玲…。 それって佐藤亜美だよな?!」

「そうだけど。」

「何してんだよ…。」

「持って帰ってんだよ。」

「なんで?」



「…俺んのだから。」





学校の誰もいない廊下。

誰もいないつか、
頭の俺と
その次を気取ってる遥
2人がそろえば
そら誰もいないよな。


「玲って佐藤亜美と付き合ってんの?!」

「ちげぇよ。」

「じゃぁ
『俺んのだから』ってのはどういう意味だよ?!」

「まんまの意味。」

「…わかんねぇよ玲!!」

「俺こいつつれて帰る」

「はい。もう分かった。
分かんないけど分かった」


馬鹿な遥には
分かんねぇよ。

俺はそう言って歩き出した。




佐藤亜美は
俺の肩に乗ってる。

こいつ死んでねぇか?



「ん〜…。」




生きてる。

「尾川玲ぃ〜…。」


『ドキっ』


「なんだよ。」

「ん〜…。」



なんだよ。
寝てんのかよ。



…こいつ。おもろい。




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