俺様彼氏とあたしの関係。
「ごめん…。」



蓮司はあたしの上から退くと、側にあった布団を掛けてくれた。



「亜香里が他の奴にキスされたと思うとムカついてしょうがねぇ…。」

「ごめん…。」

「亜香里が悪いんじゃねぇのにな…。」



ベッドに座ってる蓮司は、そう言って頭を抱えてる。



「亜香里、着替えろ。」



あたしは蓮司に言われるがままに制服を着た。



「行くか…。」



蓮司はあたしの手を取って部屋を出た。



エレベーターに乗っても何も話さない。



瀬戸さんの時よりも気まずい空気。



あたしは蓮司に連れられてそのまま外に出た。



蓮司は無言のままあたしの手を引いて近くの駐車場に止めてあった蓮司の車に乗せる。



蓮司が運転席に座るとエンジンがかかった。



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